Sustainability サステナビリティへの取組


代表取締役社長CEO
山野 義友
Message トップメッセージ
現在、多くの企業でサステナビリティを経営戦略の一環として捉え、その実践に取り組んでいますが、
創始者である山野愛子は、すでに20世紀初頭にこの概念を実践した先駆者の一人です。
山野愛子は、美道五原則を提唱し、当時社会的地位が低かった女性に対して、女性の美しさの基本を「髪」「顔」「装い」「精神美」「健康美」とし、これらの要素を整えることで女性の真の美しさを引き出し、
女性の経済的・社会的地位、生きがい・幸福感を高めることを目指していました。同時に、山野愛子は、
これをより広く実現するために美容師学校を設立し、美容師学校の卒業生たちが女性の社会的地位向上に
貢献すると同時に、より多くの女性が美しくなる手助けをすることで、社会価値と経済価値を同時に高め、
社会全体の持続可能な発展に寄与しました。
私たちは山野愛子の遺志を継ぎ、サステナビリティ経営を実践しています。サステナビリティへの対応は、
長期的かつ持続的な価値創造に向けた経営戦略の根幹です。私たちのミッションである「豊かさと彩りあるライフスタイルを創造し続けます」には、事業を通じて社会課題を解決することが根底にあります。消費動向がモノからコトへ、そしてイミ・トキへと変容する中、お客さま満足度の向上や地域社会の持続的発展への貢献に取り組むなど、すべてのステークホルダーに対してさまざまな価値を提供するために、コーポレートガバナンスの充実を通じて、経営の透明性を高める努力をしています。
Policy
サステナビリティに関する
基本方針
私たちは、ご縁を持つ皆さまと共に持続的に成長するために、
サステナビリティ経営の視点を事業の成長戦略に取り入れ、企業価値の創造を図ります。
私たちは、企業に求められる法的責任、経済的責任、社会貢献を重視し、中長期の視点で持続的な成長に繋げます。
私たちの最大の財産は「人」であり、当社グループの今を支え、
これからの持続的な成長の源泉である「人財」の多様性をより一層奨励します。


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人的資本投資
多様な人材・価値観を受け入れる企業風土、
女性が活躍できる就業環境、個人のスキル要件の
明確化と成長機会を提供 -
エンゲージメント向上と
組織の活性化公正な業績評価、個々の能力が有機的に
発揮される職場環境の整備、
個人の意識と組織のレベリングを図る -
ステークホルダーへの
還元適性な利益還元により、株価や配当で
資産形成に寄与。
人的資本への再投資も継続的に実施 -
業績向上
各社員のベストプラクティスの実践と
組織の生産性向上により、
高い目標をクリアし、業績が向上
Governance ガバナンス
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サステナビリティ推進体制
当社グループでは、人的資本をはじめとする、企業の持続的成長に係る課題への全社的な取り組みを推進するため、サステナビリティ委員会を設置しております。委員長は代表取締役社長が務めております。また、管理部門担当取締役の他、社外取締役(非常勤)および社外監査役(非常勤)が、委員を務めております。
同委員会では、取締役会に対して、サステナビリティに係る基本方針、指標や目標、施策等の企画・立案・提言を行うと共に、施策の実施状況や目標の達成状況のモニタリング、社内外への周知活動等を行います。
取締役会は、サステナビリティに関する重要な事項についてサステナビリティ委員会から定期的に報告を受け、
必要に応じて指示や助言を行うことで、ガバナンスを機能させる体制としております。- 取締役会
- サステナビリティ委員会
委員長:代表取締役社長 - 分科会
- 各部門
(グループ会社含む)
Strategy 戦略
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人的資本に関する取り組み
当社グループでは、中期経営計画の実行に当たっては、適切なタイミングで必要な人財を採用すること、及び個々人の能力が適切に発揮できる環境を整備することが重要と考えております。そのため、当社グループでは、当社社内で推進する人的資本に関する取り組みと、中長期の事業戦略における取り組みを一体的にとらえ、以下の「人的資本経営方針」を定めるとともに、それに基づく基本戦略として「人財育成方針」及び「社内環境整備方針」を規定しています。
<人的資本経営方針および基本戦略>
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人的資本経営方針
当社グループは、お客様への新たな価値を提供し続けるために、多様な社員一人ひとりが、個々の能力を十分に発揮し、それぞれの部門で活躍できるよう取り組みます。
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人財育成方針
当社グループは、国籍、性別、年齢等を問わず、多様な社員の一人ひとりに公平に必要な能力開発の機会を提供するとともに、公正な評価と支援を行い、さらなる成長機会を創造します。
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社内環境整備方針
当社グループは、社員一人ひとりの多様な個性や志向を尊重し、個々人が仕事と生活の調和を図りながら、安心して十分に能力を発揮し活躍できるような環境や風土の整備に取り組みます。
当社グループは、社員一人ひとりの多様な個性や志向を尊重し、個々人が仕事と生活の調和を図りながら、安心して十分に能力を発揮し活躍できるような環境や風土の整備に取り組みます。
テーマ 主な中期的課題 人財確保 ・競争優位性の為の専門人財の確保
・事業拡大を支える働き手の多様性・柔軟性の推進人財育成 ・新入社員の早期育成
・マネジメント人財の充実ダイバーシティ推進 ・女性活躍推進分科会の取り組み
・女性が積極的にキャリア形成を目指すことのできる社内体制を構築エンゲージメント向上 ・従業員満足度、働きがいの向上
・仕事と生活の調和が取れた働きやすい職場づくり健康経営 ・社員の心と身体の健康づくり支援
・長時間労働の是正や有給休暇の取得促進労働慣行とコンプライアンス ・法令、規程等の遵守
・主体性に職場環境改善に取り組む組織風土づくり①人財確保に関する取り組み
当社グループにおいては、競争優位性確保のため、既存事業および事業拡大に対応した多様な人財を十分に確保していくことが重要な課題であると考えております。とりわけ当社グループでは、全国で約300カ所の店舗展開を行っており、美容室における技術職(スタイリスト)、学習塾における教務職(教室長・講師)、和装宝飾店舗における営業職(専門販売員)、本社部門における事務職など、必要とする人財は多岐にわたります。
当社グループが属する小売・サービス業は、人財流動化の波が大きい業種であることから、お客様へのサービス品質の維持・向上に併せて、各店舗の特性(業務内容・地域)に応じた競争優位性の確保のためにも、人財の確保は重要な取り組みと認識しております。②人財育成に関する取り組み
当社グループの中期経営計画の推進に当たっては、背景にある当社の企業理念や経営戦略を理解して行動できるマネジメント層や中堅若手幹部候補の人財育成強化が必要であると考えております。
現在、各事業部門において実施している業務・専門教育に加えて、グループ合同での年次別・階層別研修の他、若手管理職向けマネジメント研修や次期上級管理職育成プログラムなど、体系的な研修制度の導入を検討し、マネジメント人財の育成にも取り組んでまいります。③ダイバーシティ推進に関する取り組み
当社グループの事業を取り巻く環境変化や社会経済状況の変化に迅速かつ柔軟に対応し成長を続けるためには、異なるバックグラウンドを有する人財の多様な視点や価値観を経営に取り入れ、事業創造やサービス変革を進めることが有用であると考えております。
とりわけ当社グループでは数多くの女性社員が在籍し、当社においては女性社員比率が72.1%、女性管理職比率は14.7%、店長級を含めた女性準管理職は24.6%を占めており、それぞれの所属部門において素晴らしい成果を上げ、会社の成長や発展、企業価値向上に貢献しております。
当社グループではこれまでに、育児・介護休業制度や、リ・エントリー(再入社希望)制度、短時間正社員制度など、女性が働き続けやすい、女性が仕事を通じて活躍しやすい環境づくりに取り組んできましたが、より一層、人生の幸せと仕事のやりがいの両立が実現できる環境を整備し、女性が積極的にキャリア形成を目指すことのできる社内体制を構築します。
その目的達成のため、当社グループでは、サステナビリティ委員会の下に「女性活躍推進分科会」を設け、社外取締役にも助言を得ながら、より良い環境整備と社内体制の構築を進めてまいります。④エンゲージメント向上に関する取り組み
社員一人ひとりが主体的に仕事に取り組み、能力を最大限発揮するためには、経営理念やミッション・バリューの理解に加えて、事業活動等への理解を深め共感度を高めていくことが必要であると考えております。
当社グループでは、従業員を対象とした「エンゲージメント・サーベイ」を実施しており、人と組織の成長に向けた強み・弱みや取組課題の把握に努めております。また、抽出された課題をもとに、人事制度や評価制度の見直しを行い、採用力の強化・人財定着率の向上、効果的な人財育成などにつなげてまいります。
また、当社グループでは、取締役および執行役員に対する業績連動型株式報酬制度の運用や、全従業員に対する従業員持株会の奨励支援制度の運用を通じ、社員の資産形成サポートを行うと同時に、経営参画意識の醸成にも役立てております。
このほか、業務を円滑に遂行するためには社員同士の相互理解や交流機会を促すことも有益であるとの考えから、タウンホールミーティングや座談会の開催など、社内コミュニケーション活性化に向けた取り組みの検討を行ってまいります。⑤健康経営に関する取り組み
社員一人ひとりが心身ともに健康で、何事にも情熱をもって挑戦し続けられるよう、安心して働ける環境を整備するため、健康診断やストレスチェック、特定保健指導やインフルエンザワクチン接種補助等のヘルスケアサービスを提供し、社員が心身の健康状態を保ち、能力を最大限発揮できる環境整備に努めております。
また、仕事と生活の調和が取れたメリハリのある働きやすい職場づくりを目指し、長時間労働の是正や有給休暇の取得促進にも取り組んでおります。⑥労働慣行とコンプライアンスに関する取り組み
採用・育成した人財が持てる能力を最大限に発揮するためには、信頼関係に基づき、より良い職場環境づくりに継続して取り組む組織風土が重要であると考えております。
当社グループでは、コンプライアンス・マニュアルの配布やコンプライアンス通信の定期発行によって、不正や法令違反等の行為を許さない経営メッセージを伝えるとともに、グループ役職員の行動規範を規定し、健全な組織風土の理解浸透に取り組んでおります。また、コンプライアンス委員会を設置し、当社グループにおけるコンプライアンス関連の重要事項の審議、社内の啓蒙・教育等の施策に係る事項を取り決めております。役職員の業務執行状況については、監査部が内部監査規程に基づき、業務が適法に運営されていることを監査しております。併せて、不正や違反等の早期把握と解決を図るための内部通報制度の積極的な活用啓蒙に努めており、通報への相談事案を踏まえた職場環境の整備改善に取り組んでおります。 -
Risk management リスク管理
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当社グループでは、サステナビリティに係るリスク・機会が事業活動や収益等に与える影響を把握し、適切に対応するためサステナビリティ委員会において必要なデータの収集と分析を行い、これに基づき取締役会で事業への影響度合い評価を行います。 特定したリスク・機会に対しては、関係部門と連携しながら具体的な対応策や目標を事業戦略に反映し、サステナビリティ委員会にて進捗状況の管理やリスク・機会の再評価を行います。また、その内容を定期的に取締役会に報告することで、継続的な情報収集とリスク管理に努めます。
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人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容
並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標人材の育成及び社内環境整備に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績については、上記に掲げた人的資本経営に関する中期的課題の解決に資する内容で、現在サステナビリティ委員会等において検討中であり、 出来る限り早期に決定すべく取り組んでいるところであります。 全ての価値創造の源泉である『人的資本の価値最大化』を図ることで、チャレンジ精神を持つ人財が活躍する企業集団への変革を目指してまいります。
CSR activities 社会貢献活動の取り組み
私たちは、ご縁を持つ皆さまと共に持続的に成長するために、サステナビリティ経営の視点を事業の成長戦略に取り入れ、企業価値の創造を図ります。
私たちは、企業に求められる法的責任、経済的責任、社会貢献を重視し、中長期の視点で持続的な成長に繋げます。
私たちの最大の財産は「人」であり、当社グループの今を支え、これからの持続的な成長の源泉である「人財」の多様性をより一層奨励します。
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美容事業
医療用ウィッグ作成プロジェクト であるヘアドネーション「つな髪」への協賛提携を継続して行っている『ヘアドネーション~つな髪~』とは、抗がん剤治療や脱毛症・抜毛症など、髪の悩みを持つ子供たちに、寄付で集められた髪を使って「医療用ウィッグ」を作り、無償で提供するプロジェクトです
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和装事業
純国産の生糸を守る 活動としての桑苗の植樹活動
JAおやま様の協力のもと純国産の糸を生産する為蚕の餌とする桑の苗木を植樹 -
和装事業
振袖を親から子へ受け継ぎつつ現代に蘇らせる「ママ振り」の提案を行うなど、
日本の伝統文化の伝承を推進